『肥満』の境界線について

自分は太っている、あるいは自分が肥満だと感じている人は実に全体の8割にも達するという調査結果があるそうです。確かに病的とはいかないまでも、ちょっと太り気味であるとか部分的に気になるところがあるなど、自分の身体になんらかの肥満を感じている人は、案外多いのかもしれません。またテレビで見る芸能人や、ファッションショーに登場するモデルさんから比べたら、大抵の人は誰だって太っているってことになるのでしょう。このことでハッキリしているのは、肥満とは「何かと比較して太っている」ということです。つまり現代人の多くが自分は太っていると感じているなら、その比較対象となっている規準は、平均よりもずいぶんと痩せているプロポーションということは間違いないでしょう。このように、人によって基準となるものが違えば、肥満の基準も変わってきます。ここでは一般に考えられている肥満の基準、境界線について考えてみたいと思います。

身長が同じなら、より体重が重い人が相対的に太っていると言えます。正常な状態に比べて体重が重い、ベリーダンスの衣装について、あるいはその体重の構成比率として体脂肪の割合が高い状態の人を、一般的には肥満と呼んでいます。このように、肥満とは「そうでない状態」との比較として成り立っており、自ずと境界線というものが存在してきます。

健康診断などの場では、成人の体重に対する肥満の指標としてBMIという基準がよく用いられています。ボディマス指数というのが正式名称ですが、内容は単順で、身長と体重の比率を表しています。日本の基準と世界基準では多少の差がありますが、具体的には体重(kg)を身長(m)の二乗で割るというもので、この数値が18.5以上25.0未満であれば普通体重とされ、25.0以上が肥満となるわけです。

しかし、ここで注意しなければならないのは、この指標には筋肉や脂肪の比率、骨格の個人差などを加味していないということでしょう。実際、筋肉質な人は同じ身長であったとしても体重が重くなる傾向があり、肥満と判定されてしまうことも多いようです。

ともあれ身長と体重の比率によって、自分の肥満度がある程度わかるのは事実です。これに体脂肪の測定値を考慮することで、より正確で有用な測定をすることができます。自分の体重の重い軽いで一喜一憂することなく、その体重の構成要素を見定めると共に、自分が目指す理想が現実的であるか否かを、しっかりと考える必要があるでしょう。